明治維新の変革期に戊辰戦争で敗れた旧庄内藩士たち約3,000 人が、新たな産業を興し賊軍の汚名をそそぐべく「刀を鍬に」替えて開墾し広大な桑畑を拓き、国内最大の蚕室群を建設しました。
これが鶴岡のシルク産業の原点です。
松ヶ岡の開墾を発祥とする絹産業の発展は、絹関連産業だけでなく鉄工業、電力・ガス、金融、教育など多分野に影響し、鶴岡市の近代化の礎を築きました。
蚕室、本陣などの建造物が、建設された明治初期の姿で残されている松ヶ岡開墾場は、その歴史と現状を踏まえて、平成元年(1989)に国指定史跡に認定されました。平成29年に認定された、日本遺産「サムライゆかりのシルク 日本近代化の原風景に出会うまち鶴岡へ」でも、構成文化財のひとつとして、その歴史的・文化的価値が高く評価されています。
松ヶ岡の歴史・養蚕を知る
1F 松ヶ岡の開墾・養蚕史料展示
2F 全国土人形・土鈴コレクション
明治維新以降、武士たちが刀を鍬に持ち替え、農地を開拓していった歴史を伝える施設です。明治8年創建の旧蚕室を記念館として公開しています。
開墾事業の本部「旧庄内藩主酒井家のゆかりの館」
茅葺き、檜造り平屋建てで、松ヶ岡開墾事業の本部(管理事務所)となった建物です。現在松ヶ岡開墾場が運営しており、施設内の見学や貸切利用も可能です。
鶴岡・庄内のシルクを見て、聞いて、触って、感じながら学べる体験型施設です。
1頭の蚕から始まるシルクのストーリーをぜひご体感ください。